本日は4月1日、多くの日本人が注目していた新元号 【令和】 の発表日でした。
そしてエイプリルフールでもありましたね。そんな中、いつもと変わらず日経新聞に目を通していると、インパクト抜群の新聞広告が飛び込んできました。それはKINCHOのキンチョールの広告です。左右両面を目いっぱいに使い、俳優・香川照之さんが新元号っぽい【キンチョール】と書かれた額縁を何とも言えない表情でただ持っているだけ・・・・一切のコメントもなくです。
多額の広告費を使ってわざわざこの広告を載せたKINCHOさんの遊び心というか、余裕というか。
日経新聞といえば経済に精通する多くの人達が目を通す新聞です。冗談も通じないような真面目な堅物の人達だって読んでいることでしょう。そんな新聞にデカデカとユーモアたっぷりの広告、新元号発表の今日しかないというタイミングを狙って、たった1日限定で。そもそも広告というものは商品や社名をアピールしてナンボの世界です。最近は特に真面目な広告掲載が多く、新聞を読んでいても 「サッ」 と飛ばしてしまうくらいつまらない広告ばかりでしたので、そういう意味では話題にもなりしっかりKINCHOの名をアピール出来たことは大成功だったのではないでしょうかね。
何が言いたいかというと、コンプライアンスがどうとか、大企業たるものはどうとか、他社はそんな事をしていないとか・・・・ハッキリ言って格好良いCMばかりで企業イメージを崩さず冒険しようともしない大企業のCMなんかにはもう飽きている人も多いと思います。実際にビデオの録画番組を観る時も私は全て早送りですから。
KINCHOさんはテレビCMでも女優の「長澤まさみ」さんを起用して面白可笑しく仕上げていましたよね。一方、同じ「長澤まさみ」さんを起用していても真面目すぎて特に印象にも残らないような企業CMもあります。
多額の広告費用を使っても実際には観てもらえず、印象にも残らず、それでも自分達のスタイルを変えられず、また同じような真面目なCMを作ってそれを繰り返す・・・・新たな発想やそれを行動に移す大胆さ、世の中を驚かせてやるというような遊び心、そういったモノから一番遠いところにある日本の大企業が世界で戦えなくなってきているのもこういったユーモアさや周りを驚かせてやろうという大胆な遊び心を失っているところにも原因があるのではと何の力もない一人のサラリーマンが勝手に分析しています。不景気な世の中、KINCHOさんのようなユーモアのある企業が増えてくると日本ももう少し明るく元気になれるような気がしますがね。景気は気からと言いますからねー (^O^)/
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